第十三話 蒼眼と裏切り者
幾多の死地を潜り抜けた者でさえ、逃げ出したくなるような危険さを含んだ空気。
それを感じていないかのように、二人はブリッジへと飛び込んできた。
無粋な乱入者によって一瞬だけその空気は離散するが、アレクと蒼眼の青年の表情から壮絶さは消えずに、空気は再び刺さりそうなほど鋭利さを含む。
その空気を乱すことなく蒼眼の青年は振り返り、隻眼の騎士を見据える。
彼女の右手には紋章機に描かれているものと同じ紋様が、赤黒く描かれていた。
「この世界でただ一人、『前の世界』の記憶を受け継ぐ人間だったな。どうだ、思い出したくなかったことを思い出すってのは?」
その空気を微塵も崩さずに、ニヤリと笑って傷をえぐるような言葉を投げかける。
それに対して、表情一つ変えずに吐き捨てるように言うわけでも無く、投げやりに言うわけでも無く、事実をサクリと言う。
「最悪だ」
飾るわけでもなく言い放たれたその言葉は、いっそ清々しさを感じるほどに鋭い。
くっくっく、と蒼眼の青年は喉を震わせて笑った。その後ろで、アレクが内心で苦笑いしているのも分かる。
「素直でよろしい。さて…この最悪な悲劇をどうしたい? 更に酷く、血塗られた惨劇へと変えて終焉を迎えるか?」
否定してみろと言いたげに、蒼眼の青年は続ける。。
「いいことを教えてやろう。今ここで私を倒せば、向こうで戦っている奴が楽になる。更なる悲劇を防ぎたかったら…今、ここで倒してみろ」
もっとも。神経を逆撫でするような笑みを浮かべて彼は言い放つ。
「どうなるか…結末は既に決まっている。認めようとしないだけで、な」
―…わざわざそこまでしなくてもいい気がするけどなぁ。
声に出さずにアレクはそう呟いた。しかし、あくまでもそれは内心のこと。
表情は先ほどから僅かにも変えていない。
ここで自分が負ければ、彼は別れた半身の元へと戻り完全な力を使ってクレア達と戦うだろう。
姉を信じていないわけではないが、それでも状況が不利になるのは喜ばしくは無い。
だから、戦うのであれば手抜きだと決してしない。殺されようとも、殺す。命を断たれようと命を断つ。
憎んでいるわけでもない、恨みがあるわけでもない。あるのは、彼と対峙することでしか得られない高揚感。
―俺達、人間同士だったなら…いい友達になれてたんだろうなぁ。
脳裏をそのような思いが巡る。しかし、今はそんなことを考えている場合ではない。
ふっと息を吐いて、僅かに腕を上げる。それと共に気を練り、全身に張り巡らせる。
左手に握り締めたブレスレットが、僅かに音を立てた。
『前の世界』で何があったのか、それは知らない。
恐らく一生知ることは無いだろう。しかし、それが自分達にとって苦痛と悔悟しかもたらさないことだと、薄々は感づいていた。
それをこの世界でただ一人、背負ってしまった人がいる。
そして、それは遠い昔に彼女が背負った罪の続きであると。
誰にも理解できない。例え友人と信じた人達であれ、その苦しみの十分の一も分かってやることは出来ない。
出来るのは、見守ることだけ。
何も覚えていない自分に、苦しみを分かち合うだとか、そんなことは言えない。
視線を向ける先は蒼眼の青年ではなく、黙り込んだ彼女へ。
カルーアは気がついていないけれど、この時、誰もが彼女へ視線を向けていた。
「まだ…決まってなどいない」
僅かに残る、迷いを打ち砕くように。朗々とその声は響き渡る。
「結末はまだ決まってなどいない。決まっているというのなら、それを変えてみせる!!」
道筋が、運命が既に決められていて…それを辿ることしか出来ないというのなら。
「受け入れられない運命は…壊すのでもなく、抗うのでもなく」
それはかつての自分の犯した罪であり、今の自分とは違うのだろうけれど。
それでも…一度名を失った、何者でもない者であることに変わりは無い。
「私は…」
鞘走りの音を僅かに響かせながら、鍛え上げられた鋼の刀身が姿を現す。
それを正眼に構え…言葉を続ける。
忌み嫌われるその呼び名を…かつて背負わされた汚名にして、自ら背負ったものを。
「“Betrayer”……だから……運命を裏切る!!」
その覚悟に応じるかのように、赤黒い紋様は鮮やかな蒼へと色を変え、彼女の右腕へと巻きついてゆく。
それは、自らを律し縛る鎖のように。
過ちを繰り返してしまったことへの後悔の現れのように。
無力さに嘆いて、歩むことを止めてしまった自責の念でもあり。
それを今、ここで償おうとする覚悟の具現化にも…見えた。
「カズヤが…桜葉少尉が戻ってくるための場所は、絶対に守ってみせる」
不意に険しい表情を崩し、穏やかな表情になる。
その隻眼は蒼眼の青年を見ていない。
蒼眼の青年の背後に立つアレクでもなく、星の海の彼方を…肉眼では決して見えない場所にいる友人を見ている。
「必ず、戻ってくるから…。その時、こう言う」
遠い昔…散り散りになった者達が戻ってくることがあったのなら。
アプリコットは、きっとこう言いたかっただろうから。
「おかえり、と…」
それは『前の世界』では叶えられなかった。
誰一人として戻ってこなかったから。
離れた者達が再び集ることは無かったから。
「そのためにも…」
その表情は再び険しく…覚悟を持って困難に挑む、騎士の顔へと変わった。
隻眼は決して揺らぐことも怯むことも無く、折れない意思を秘めて青年を睨みつけていた。
「そうかぁ…言うじゃないか」
楽しい。楽しくてたまらない。
常人であれば耐えられないこの重圧を平然と受け流し、射殺せそうなほどに鋭い視線に真っ向から挑む。
その人間とは思えないような強い意志を持っていることが、憎しみさえ覚えるほどに愛おしい。
しかし、それを愛でるわけにはいかない。
今の彼には、そのようなことなど出来ない。
出来るのは…全力を持って戦い、その意思が彼を上回るのかどうか、知ること。
「かかってこい、Betrayer!! その意思で運命を裏切ってみろ!!」
その叫びを合図にアレクとリリィが同時に駆け出し、カルーアが呪文を詠唱し始める。
瞬く間に距離は縮まっていくが、蒼眼の青年はその場から動かない。
一閃、同時に閃いたのは拳と刃。響き渡るのは金属同士の擦れあう嫌な音と破砕音。
苦痛に顔を歪めるアレクと、悔しさ混じりの表情のリリィが同時に下がる。
そして、それを計算していたかのように紫電が放たれるが…それは届かない。
直前で掻き消されて…蒼眼の青年はそこに立っていた。
影から作り出したのだろう、黒い手甲を両腕に纏い…堂々と仁王立ちをしていた。
「影というのは、何も擬似生物を作り出すだけしか出来ないわけではない」
影で出来た擬似生物…その言葉を聞いた途端、否応無くあの時を思い出す。
誰もいなくなった、気づかないうちに。自分が消滅するとさえ知らずに。
「どのようにも姿を変え、その材質をも変化させる…まあ、好き勝手出来るということだな」
「だから…どうした。やることに変わりは無い」
強気になって答えるが、疑問が脳裏を掠める。
どうして擬似生物を作り出さないのだろう、と。ましてや時間を凍結させれば…それこそ、為すすべなく殺される。
あの時は無我夢中で、ただ敵を倒せ、生き延びろという本能に似た思考に染まっていたからそこまで考えなかったが。
凍りついた時間を、神の力を頼らずに人の力だけで打ち破るということ…それは奇跡だということに。
強がっていても、恐れを感じているのは分かる。どれだけ否定しても、決して消えることは無い。
しかし、恐れも疑問も今は奥に封じて。創造物が創造主に抗うなど、無謀で…愚かだと。人は言うだろうけれど。
それでも…やるしかない、これがこの場に留まった自分の為すべきことだから。
再び踏み込む、先ほどより半歩深く、恐れずに。
踏み込みが深くなってるな。そんなことを思いながら、右腕の手甲を変化させる。
「そっちの得意分野で戦ってやるよ」
手甲を剣に変え、持ち直す。どちらの足で踏み込んでくるか…刃の軌道…そういったものを瞬時に予測する。
それに合わせて、幾つもの最適な対応を考え出す。思考演算を終えるまでに一秒、その一秒で互いに間合いへと入る。
鋼と影の刃が交差するのと同時に、背後から殺気が急速に近づいてくるが…知らない振りをして。
再び金属同士がぶつかる嫌な音が響き…それと同時に空いた左手を握り締めて思い切り叩き込む!!
ぼろ屑を吹っ飛ばしたかのように、人間一人が易々と吹っ飛ばされていく。
―やっぱ無理して動かしてる左腕じゃあ打ち砕くのは無理だったか。
たった一撃。それだけで、左腕は完全に粉砕してしまった。
グシャグシャの左手を健在な右手で無理矢理開くが、痛みで顔をしかめることは無い。
既に左腕全体の感覚は麻痺しきっている。インパクトの瞬間に、まるでブレーカーが落ちるかのように断絶したのだから。
開いた左手には、血塗れになったブレスレットが。彼の物ではない、彼の双子の片割れの物だ。
神としての力を失い、ただの人となった彼に神殺しの力を与える物であるが…彼にとっては何よりも大切な、お守りだ。
それを右手に握り、呼吸を整える。両足と右腕に気を巡らせ、今の彼には十歩にも満たない距離を全力で駆け出す!!
―前門の虎、後門の狼とでも言うのか…。やっぱり挟まれてると面倒だ。
振り返り、アレクと対峙して僅か何秒か。先ほどと変わらない、小細工など一切していない渾身の拳が蒼眼の青年を襲う。
それを…手甲を付けた左腕ではなく、右手に持った剣で受け流そうとするが…。
アレクの拳は…クレアの振るう剛拳と全く変わらない。
軽い硝子が砕けるような、妙に澄んだ音を響かせて…影の剣は砕け散った。
だが、それだけではアレクの拳は決して止まらない!!
所々に皮膚は裂け、血が滴り出した拳はその勢いを衰えさせることなく、真っ直ぐに…蒼眼の青年の左胸へと突き刺さる。
だが、その直後!!
「っ!?」
足元の影から両腕が現れ、アレクの足首をガッシリと掴み、放り投げる。
咄嗟のことに受身が取れずに、幾度か回転し床へと叩きつけられる。
「ってぇなぁ…この野郎…」
口から悪態が出せるなら、まだ大丈夫。叩きつけられた背は痛むが、何の不具合も無い。
右腕、両足共に何の問題も無い。だが、妙に視界が狭い。
「…ちっ、目まで機能を失ったか…。だけど…まだ足が動くなら…それでいい」
倒れている場合ではない、立ち上がれと本能に似た感情が訴え続けるから、右腕で身体を支えながら、立ち上がる。
蒼眼の青年がここで戦うことを決めた時点で、切り替わった思考はそれまでの彼の戦闘思考とは違う。
アレクの戦闘における基本スタンスは『生き延びること』。
傭兵である以上、国だの何だのを背負っていない。だからこそ、『勝利』ではなく『生き延びる』ことを最優先する。
だが…その優先順位を、変えた。
『必ず勝て』と。例え我が身滅びようと…敵を倒せ、と。
だから…自分が生きることを考えずに、敵を倒すことしか考えない。倒すためならば…幾等でも我が身を犠牲にする。
一歩…また一歩、歩くたびに…自分の中で何かが音を立てて壊れていくけれど…それから目を背けて。
壁に叩きつけられた時、全身を襲った衝撃は予想していたものより遥かに弱かった。
それでも一瞬だけ意識が遠くなりかけたが、歯を食いしばって耐える。
「どうにか間に合ったみたいですわね〜」
こんな状況でも決して変わることの無い、悪く言えば場違いな口調。
だが、その言葉で思っていた以上に叩きつけられた時の衝撃の弱さが理解出来た。
何かしらの魔法を使って、衝撃を軽減してくれたのだろう。礼を言うより先にダメージチェック。
思い切り凹んだ壁を見る限り、まともに叩きつけられていたら背骨が折れていたかもしれない。
殴られた腹部も特に問題無し。内臓器官へのダメージも無い。
不意に苦笑が浮かぶ。以前、クレアにこっぴどくやられて以来…どうにも腹部は痛覚が鈍くなったようだ。
これくらいの打撃で、倒れているわけにはいかない。
「援護を頼む」
礼を言わずに、簡潔に必要なことを述べて。
再び影に手を入れて、黒き剣を生み出した蒼眼の青年を睨みつけて。
―…何度でも立ち上がる。勝って、生き延びて…そして…。
…それを、何度繰り返したかも分からない…。
どれだけ殴りかかろうと、斬りかかろうと避けられて、カウンターを決められて。
誰の手助けも借りずに、ただ一人で立ち上がり続ける金髪の青年はまるで…ぼろ雑巾のようで。
「いい加減…倒れろ!!」
アッパーカットが決まり、僅かに浮いたところに蹴りを叩き込みその身体を吹っ飛ばす。
幾度と無く床に叩きつけられ、壁際まで転がって、止まった。起き上がる気配は…無い。
それを確認して蒼眼の青年は残る二人にのみ注意を向ける。
一人は全身に打撲、裂傷などの怪我を負い…もう一人は肩で息をするのがやっとという状況。
―それが人間の限界か…。
失望したわけではない、ただ…感心した。
アレクは神としての力を失った以上、自分の身体の崩壊を留めるだけでも精一杯だったはずだ。
失った左半身を構成していたモノをほとんど姉に受け渡しているのだ。まして、実年齢を考えれば人間としての要素のみが残った場合、そのまま消滅する可能性さえあった。
だが、それを微塵も感じさせずに、ひたすらに殴りかかり、立ち上がり、戦い続けた。
途中から思考が失われていったのだろう。ただ我武者羅に殴っている、それを感じていたから。
それを考えれば、彼は…強かったと素直に言える。
そして、今、目に映る二人…。
アレクと違い純粋な人間だというのに、今尚立ち続けている。直接攻撃を仕掛けてくる剣士も、それを援護し続ける魔女も、限界を軽く超えているはず。
なのに、倒れない。倒れても立ち上がる。執念と呼ぶしかない意志力で。
例え血の紋様の加護を受けていようと、届かなければ意味は無い。
だから、危険を顧みることなく、死を恐れてないかのように踏み込む。
倒されてやってもいいかもしれない。ふと、そんな思いが脳裏をよぎる。だが、それを打ち消す。
わざと倒されるというのは…死力を尽くして戦い続ける二人に、そして倒れ伏した宿敵でもあり…友人に失礼だと思ったから。
彼も無傷というわけではない。幾つかの傷を刻んでいる。
届かないわけではない、だから、絶対に勝てないと決まっていない。
―例え、結末がどうであれ…本当に、楽しかったと言えそうだ。
―これで何度目だろう…いや、どうでもいいか…。
立ち上がるたびに、何かが零れ落ちていく。
何のために、誰の為に戦っていたのだろう。右腕が重くて、痺れている。鎖…鎖に似た何かが巻き付いている。
麻痺していく思考と忘れていく大切なこと。それに気がつくこともなく。
全身が限界を訴えるが、それを無視して踏み込む、右腕を思い切り振り上げて、振り下ろす。
一瞬後に何かが折れる音が聞こえて、右肩に灼熱感。熱くて痛くて…妙に軽い。
急に足が床から離れて、一瞬後に全身を強い衝撃が襲うと同時に背骨が軋む音が聞こえた。
咄嗟のことだった。足元の影に突き刺した黒き剣を抜き、襲い掛かる鋼の刀身を折った。
幾度と無く打ち付けられ強度の落ちた…人が作った、どこにでもあるような剣では、耐え切れなかった。
そのまま…頭の中で思い描く軌道をなぞるように、滑らかに黒き剣を振り下ろし、右腕を斬りおとす。
床に落ちて、鎖の如く纏っていた蒼光が離散し、切り口から流れ出した血が床に新たな血溜まりを作る。
気がついて、呪文を口にした時には既に手遅れだった。
折れた剣、転がる右腕、何度も繰り返された光景、吹き飛ばされ叩きつけられた身体。
背骨は折れてはいないだろうが…あれだけ強く叩きつけられれば、肺などが圧迫されているはず。
一瞬の迷い、しかし、直ぐに決断。高速で、なおかつ途切れさせることなく攻撃特化の魔法を幾つも叩き込む。
だけど、届かない。全て作り直された影で出来た武具に叩き落され、打ち消される。
無駄と分かっていながらも、絶えず撃ち続ける。時間稼ぎ…なのだろうか。
だが不意に、激しい悪寒と脱力感に襲われる。呼吸することさえ、困難なほどに。
無茶をしすぎたと、鈍くなった思考が結論付けた。だけど、やせ我慢をして何でもない振りをする。
「…なあ、降参しないのか?」
つい零れ落ちた言葉。意味など無いと分かっていながらも、言ってしまう。
死なせるには惜しい奴らだと思っているから。
戦う気なんて最初は無かったけれど、覚悟を背負って彼女らはやってきたのだから、失礼だと思った。
友人の為に、ここまで頑張れる奴なんて…そう簡単には居ない。
だからこそ、死なせたくないと思っても。一方で全力を持って叩けと言う考えもあるけれど。
もう彼女らに勝ち目なんて無い。アレクは倒れ、魔女は立っているのがやっとで、騎士は利き腕を無くした。
―…降参してくれたらいいけど…期待するだけ無駄だよな…。
声にせずに愚痴を零す。
「……………れない」
消えてしまいそうなほどに小さく、擦れた声。
どっちが言ったんだ? それを理解するまでに若干の間が必要だった。
視線をそちらに合わせる。アレク以上に酷い姿の騎士を。しかし、その眼光だけは決して衰えていない。
「…負けるわけにはいかない…」
死ぬわけにはいかない。それは強迫観念にも似た思い。
「…負けるわけには、か…。どうやって戦うんだ? お前の剣は既に折れた。それなのに、どうやって?」
「まだ…折れてなどいないし…朽ち果ててもいない」
誰にも折ることなど出来ない意志が、騎士に言葉を紡がせる。
「心の剣は…折れていない」
ハッキリと、そう断言する彼女を見て、蒼眼の青年は…。
―…そうか。
蒼眼の青年の足元の影が幾つにも分かれ、浮かび上がる。
黒い水の塊のようなそれは、形を変えて…幾つもの剣へと変わる。
それらの切っ先は全て…徐々に距離を詰めてゆく騎士へと向けられている。
「…お前も逝けよ。先に行った奴を、あまり待たせるな」
ポツリと呟いたその言葉を切欠に…。影で出来た剣が一斉にリリィへと襲い掛かった…!